2020年05月12日

廃仏毀釈と英領日本(2)

 廃仏毀釈によって、日本の文化財の三分の二は失われた。仏教が軽視されて、神道との力関係が逆転し、神々の子孫とされた天皇への絶対服従が求められた。敵国民を殺害することを何とも思わないように、上官が兵士を殴ることが奨励された。因果応報を信じていれば、人を殺すことなどできないわけだし、すべてを平等ととらえるならば、強い者に媚びて弱い者をいじめ抜くことは、人間として卑しい行為とされるはずである。そのタブーを否定するためには、仏教をおとしめて神道を国教とする必要があったのである。
 天皇の命令がすべての価値観を凌駕するとされたので、お国のためなら、隣国を犠牲にすることも正義と信じられた。ところが、天皇はイギリス女王の臣下で、イギリス軍の陸軍元帥だったのである。この事実から目を背けるべきではない。
 憲法改正にこだわる前に、日本は実質的な独立を勝ち取らなければいけない。植民地状態のまま、憲法改正を強行すれば、日本の植民地状態は固定化され、真の独立運動でさえ、反政府運動として弾圧の対象となるのである。


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2020年05月11日

廃仏毀釈と英領日本(1)

 明治の初めの廃仏毀釈は、仏教嫌いだった国学者の扇動や、僧侶に支配されてきた神官の怨念、寺請制度で民衆の管理を任された寺院への反発などが原因とされる。とはいえ、廃仏毀釈で全寺院を廃寺にした薩摩では、藩主の蘭癖、オランダかぶれとユダヤ教への改宗が排仏の底流にあるらしい。国学者の平田篤胤は、漢訳のキリスト教の本を参考にして、国家神道の元となる復古神道を作り上げたという。
 日本は幕末にイギリス領となり、イギリス女王の支配下に入った。明治新政府はイギリスの傀儡政権だったわけだが、事実は民衆には隠されてきた。外国人襲撃が続いていた幕末の日本を、あからさまに植民地としてしまうと、イギリス人の命がどれだけ失われるか分からない。そこで、形だけは独立しているように見せかけ、国を守るためには命知らずだった武士階級を解体し、法制度をイギリス式に改めさせたのである。
 宗主国イギリスの手先になったのが、薩摩と長州の下級武士である。明治以降に華族制度が創設され、下級武士の多くは貴族となり、イギリスの手先として、中国やロシアとの戦争に、国民を駆り立てたのである。戦争は膨大な利益をもたらすので、隣国への敵愾心をあおることがしばしば行われる。日露戦争でイギリスに借りた戦費は、1986年(昭和61)になってようやく返済が終わった。
 日本はアジアの盟主だとか、大日本帝国だとかおだてられたが、実質的にはイギリスの植民地で、あえて負けると分かっている戦争に突き進み、国土の大半を焼け野原にして、膨大な犠牲者を出した。それは日本政府に決定権がなく、イギリス女王の臣下だった天皇に、統帥権が委ねられていたからである。戦後は英領日本に、アメリカ軍が駐留するようになり、イギリスとアメリカの二重支配を受けるようになった。(つづく)


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2020年03月18日

『極北の彼方リアルタイム・オーロラ』

 オーロラ写真家、田中雅美氏の写真集を見た。カナダのイエローナイフで撮影されたもの。教会や森、湖など、オーロラが撮影された場所はさまざまだ。
 オーロラは黄緑色というイメージがあるが、赤みかがっていたり、黄色や紫が混じっていたりで変幻自在だ。極地方にしか現れないが、太陽風が強い場合には、まれに北海道でも見られる。ただし、緯度が低いために、星のまたたく夜空が赤く染まる。
 僕はオーロラを実際に見たことがない。夜空を覆うばかりの怪しげな光の動きを見ると、魔神が出現したように感じるという。あれほどの規模でのたうつ光が、無音であるということも信じられない。人間の耳には聞こえないだけで、可聴音域に変換したら、宇宙のどんな音楽が聞こえることだろう。
 写真集にはNHKで放送されたビデオも、DVDの形で収録されている。やはり、オーロラは動きがなければ、迫力は半減する。実際にこの目で見たら、光の乱舞だけで圧倒されるんだろうが、テレビの画面では無音のまま見続けるのはつらい。ヒーリング音楽がバックに流れるので、光と音に身を任せていればいい。
 あと十年もすれば、地球は小氷河時代に入る。太陽活動が低下するので、オーロラが美しく見られるのは、そう長くはないことだろう。


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