2019年05月03日

Diz N' Bird At Carniegie Hall

 僕が一番好きなジャズはビーバップだ。僕の場合は、ソニー・スティットからチャーリー・パーカーにさかのぼった。最初、バード(チャーリー・パーカーの愛称)の曲を聴いたとき、ノイズだらけでうんざりした。しかも、圧縮されたmp3だったから、鑑賞できる音質ではなかった。
 バードの短い生涯の中で、スタジオ録音のアルバムは、ダイアル、サヴォイ、ヴァーヴといったレーベルで、分類されることが多い。初心者はヴァーヴから入った方がいい。モノといっても、今の人が聴いても満足できる録音状態だし、スタンダードの曲が多いから、バードの過激な演奏に、途方に暮れることもない。
 ジャズの神さまと呼ばれるバードは、ダイアルやサヴォイの時期に、超絶的な演奏をしている。録音状態は良くないが、最近のリマスターで随分聴きやすくなった。もちろん、ヴァーヴのアルバムでも、曲によっては天才の神業が聴けるのだが、麻薬中毒が深刻化して、体調が良くなかったから、素晴らしい演奏とお座なりの演奏が混在している。
 スタジオ演奏のアルバムを一通り聴いたら、ライブの演奏を聴くのが一般的な流れだろう。ここでも立ちはだかるのが音質である。ライブの演奏は、プロではない、ファンの個人的な録音が多いからだ。リマスターしたとしても限界がある。
 なぜ、バードのライブ演奏に惹かれるかと言えば、スタジオ録音では数分のごく短いものばかりなのに、ライブでは10分前後のものも残されており、バードの想像力が飛躍するための時間的な余裕があること、さらに大きいのは、観客の高揚に刺激されて、最高の乗りで演奏されることが多いからだ。僕が一番好きなライブは、《Rockland Palace》での演奏だが、録音の状態が悪くて、音がちょっと割れる時もあるが、神が降臨している状態で、聴いている方も神懸かってしまうほど、乗りに乗っている。ところが、廃盤の状態が続いているので、ものすごい値段がついていて、とても手に入らない。とりあえず、どんな物か知りたければ、mp3で我慢するしかない。CDで販売するか、CD以上の音質で配信してくれれば、絶対に売れると思うのだが。
 ライブで比較的音質がいいのは、《Boston, 1952》や《At Storyville》など。前者はラジオで放送されたもので、結構いい演奏をしている。後者の方が音質が良いが、ちょっとお座なりの感じがする。ともに1950年代の録音だから、バードの最盛期の演奏ではない。
 今回紹介する《Diz N' Bird At Carniegie Hall》は、バードの最盛期である1947年のライヴ演奏で、バードの最高のパートナーであるトランペット奏者、ディズ(ディジー・ガレスピー)との共演を、かなり良い録音状態で楽しめる。A Night In TunisiaやGroovin' High、Confirmation、Kokoなどの名曲が、臨場感のある音質で楽しめる。


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2019年04月14日

ディーガでハイレゾ? 追記2

 パナソニックのディーガは、CD音源をハイレゾで再現するというアイデアが素晴らしいし、再生される音質も申し分ない。ここでは、機能上の制限について触れておく。
 パソコンの音楽ファイルを、ディーガで再生するには、LANのネットワークを構築して、ディーガとパソコンを接続しなければならないが、それが可能なのは、Windowsではpro以上のエディションである。家庭用のHomeエディションでは、当然のことながら利用できない。したがって、パソコンの音楽ファイルを、そのままの形でディーガに移すことはできない。
 WindowsのHomeエディションのユーザーは、CDをディーガに挿入して、ディーガの本体に音楽ファイルを保存するか、CDのままで再生するしかない。ディーガに保存したファイルのバックアップを取ると、ディーガのハードディスクから音楽ファイルは消えてしまう。いきなり、ディーガが故障した場合も、音楽ファイルは消えてしまう。著作権に配慮したためだと思われるが、これではバックアップの意味がないのではないか。また、バックアップしたファイルは、ディーガでしか再生されない。
 CDのアルバムによっては、曲間が連続していて、次のトラックに切れ目なく続く場合がある。ディーガにCDを挿入した場合は、ハイレゾにアップサンプリングしながら、曲間も切れ目なく再生してくれる。
 ところが、CDを挿入してハードに保存してから再生すると、曲間に瞬間無音の時間が挿入されてしまう。アルバム本来の、曲間に切れ目のない演奏ができないのである。CDのままでは切れ目なく再生されるところから、flac形式で保存する際に、曲間に無音の時間を挿入する仕様なのだろう。再生する際に無音の部分を削って再生する機能も、なぜかついていない。これではアーティストが意図した、川の流れのように連続した演奏が台無しである。
 それを回避するには、CDをその都度ディーガに挿入して再生するしかない。ディーガ本体に音楽を保存する気が失われてしまう。その辺の調整をインターネット経由のアップデートで改善できれば、ユーザーからの評価も上がるのではないか。

 なお、曲間の無音を消すギャップレス再生に関しては、10万円程度の高機能機種では、選択が可能になっている。例えば、BRW1050などの低価格機種では、ギャップレスの設定項目自体がない。ただ、ギャップレス再生は基本機能のはずで、低価格機能の機種では省くというのは理解できない。


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2019年04月07日

ディーガでハイレゾ? 追記

 パナソニックのブルーレイレコーダー「ディーガ」は、音楽をハイレゾにアップサンプリングする機能がついている。友人が買ったというので、その設定に立ち会った。
 パソコンのファイルをディーガに移動するには、LANでファイル共有をしなければならない。しかし、パソコンのセキュリティを低下させる恐れがある。最も簡単な方法は、まず、ディーガをWi-Fiでインターネットに接続させる。これによって、CDのアルバム名や曲名が取得できるようになる。その上でディーガにCDを挿入し、ディーガのハードディスクに録音するだけで、ディーガをミュージックボックスとして使うことができる。
 その際、LANで音楽を家の中に飛ばすのでなければ、flac形式だけで録音すればいい。WAVは容量を食うだけで、音質の上では差がない。再生ボタンを押すと、接続されたテレビから音が出た。
 ただ、液晶のテレビはスピーカーが貧弱である。HDMIでパソコンにつなぐと、パソコンのサウンドカードを通って雑音が入ってしまう。光ファイバーでアンプ付きのスピーカーにつなぐと、本来の192kHz/24bitが、96kHz/24bitにダウンコートされてしまう。CDをアップサンプリングしている場合は、176.4KHz/24bitが88.2kHz/24bitにダウンコンバートされてしまう。CDよりはいい音だが、ちょっと地味で微妙である。
 テレビのヘッドフォン出力に、ヘッドフォンを接続したら、素晴らしい音が出た。神経にしみ通る、痺れるような音である。これぞハイレゾの音だと感じた。普段はiPod-touchでmp3を聴いて満足している友人も、圧倒的な音の存在感に心打たれた。これでもう後戻りはできないだろう。

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