2019年02月16日

eMusicよ、さようなら!

 かつての音楽配信では、著作権保護のDRMがつけられており、ダウンロードしたパソコンでしか聴けず、携帯端末に転送するのもままならなかった。しかし、アップルに先駆けてDRMを外して、音楽を自由に楽しむサービスを始めたのが、海外の音楽配信サイトeMusic(https://www.emusic.com/)だった。
 僕が初めて会員になったのは、2001年のことだった。それから現在まで18年間もサービスを利用していた。ジャズ関連のアルバムが豊富で、しかも廉価でダウンロードできるという利点があった。ただ、当初の音質は128kpsから160kps程度で、不可逆圧縮音質のmp3としても、決して高音質とは言えなかった。
 やがて、音質は向上していったが、ソニーがeMusicと提携したあたりから、日本人の新たな登録ができなくなった。それ以前の会員はサービスを続けられたが、日本国内からダウンロードできるアルバムに、制限がかかるようになった。
 昨年からウォークマンでハイレゾを聴くようになったため、すっかり耳が肥えてしまい、不可逆圧縮音源のmp3は聴かなくなってきた。また、eMusicで今までダウンロードできていたアルバムが、急激に減少したせいで、魅力が半減してしまった。ただ、いったん契約を解除してしまえば、日本からは二度と再入会はできないと考えていたから、どうしようかと迷っていたが、ついに決心して今月限りでやめることにした。
 ところが、最近、eMusicは日本でのサービスを再開したらしい。インディーズ系の日本ではまだ紹介されていないアーティストを知るには、いいかもしれない。もし興味を待った方がおられれば、試してみるのもいいだろう。日本語版のeMusicのリンクを張っておこう。

https://token.emusic.com/


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2019年01月22日

マイルス・デイビスの《リラクシン》(2)

 今回紹介するのは、そのうちの《リラクシン》Relaxin'である。サックスのジョン・コルトレーンJohn Coltraneやピアノのレッド・ガーランドRed Garlandなどの演奏も楽しめる。1曲目のIf I Were a Bellは、もし私が鐘ならばというタイトル。鐘の音をなぞったユーモラスな導入部が、マイルス・デイビスのクールな世界に、いかにアレンジされているかが聴きどころである。
 2曲目のYou're My Everythingでは、美しいピアノの調べに口笛が入って、いったんは中断されるが、あなたは私のすべてというタイトル通りに、ひたむきな思いが込められた逸品である。
 3曲目のI Could Write a Bookは、自信に満ちた明るいメロディーである。本が書けたというタイトルで、最初と最後のデイビスのトランペットと、中ほどのコルトレーンのサックスの対照的な響き、軽やかさと重厚さが面白い。
 4曲目のOleoも有名な曲である。ここでは軽快なリズムで、息の長い延々と続くメロディーが演奏される。実験性の高い構成で、ここでもデイビスとコルトレーンの技が競われている。
 5曲目のIt Could Happen to Youも、抒情的で明るい響きが耳に快い。デイビスのかすれたトランペットの響きに配慮して、ここではコルトレーンのサックスは控え目である。
 6曲目のWoody 'n' Youでは、それまでのかすれたトランペットが、力強い演奏に変わっている。コルトレーンの重厚さを、トランペットで表現したといった印象である。このアルバムの中では異色の演奏である。作曲がディジー・ガレスピー Dizzy Gillespieと知って、さもありなんと納得した。ちなみに曲名の意味は「ウディとあなた」で、サックスとクラリネットの奏者だったウディ・ハーマンWoody Hermanに捧げられた曲である。


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2019年01月21日

マイルス・デイビスの《リラクシン》(1)

 偉大なアーティストは、成功しても同じスタイルに飽き足らず、新境地を開拓していくものだという。マイルス・デイビス Miles Davisはまさしく、そうしたジャズ・トランペッターだった。
 マイルス・デイビスの初期の活動は、チャーリー・パーカー Charlie Parkerとともにあった。ただ、ダイヤル版に残されたデイビスの演奏を聴くと、パーカーの勢いに押されて、ついていくのがやっとといった感じである。デイビスの自伝によれば、パーカーがデイビスをバンドに入れたのは、父親が医師だったからだそうで、金蔓になると思ったらしい。デイビスのトランペットを、パーカーが麻薬に換金したという逸話も語られている。
 生涯変化し続けたデイビスだが、かすれたような浮遊感をたたえるカインド・オブ・ブルー Kind of Blueで究極の域に達した演奏に、極限の美を見いだすファンは多いだろう。僕の場合も、もっぱら聴くのは50年代までのアルバムである。
 究極の域に達する前の1956年、プレスティッジでわずか2日間で録音された4つのアルバム《クッキン》Cookin'《リラクシン》Relaxin'《スティーミン》Steamin'《ワーキン》Workinも、50年代のアルバムとして人気が高い。肩に力の入らない自然な演奏が、親しみを湧かせる要因だろう。(つづく)


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