2018年12月26日

MQAにまつわる謎(1)

 MQA-CDは容量の小さいハイレゾで、リッピングもできる。リッピングしたファイルは16bitと表示されるのに、MQAに対応した機器に接続すると、24ビットにデコードされる。しかも、MQA-CDの多くは352.8KHzの情報まで記録されているのに、通常のCDの規格である44.1kHzのファイルと、大きさがほぼ同じである。
 その謎はCDの16bitのうち、耳に聞こえない2bitに、高音質の情報が折りたたんで収納されているからだという。しかも、通常のCDである44.1kHzの情報に加えて、88.2kHz、176.4kHz、352.8KHzというふうに、対応する機器によってデコードできる音域が異なってくる。
 MQA-CDのすべての情報をデコードするには、対応するオーディオ設備をそろえるか、対応するパソコンのソフトウェアで、88.2kHZまでデコードして、残りをレンダラーと言われる機器でデコードした上で、既存のオーディオに接続する。いずれにしてもかなりの投資が必要である。対応するソフトウェアとしては、Audirvana Plus(https://audirvana.com/)やroon(https://roonlabs.com/)などがある。
 もっとも安価な方法は、MQAに対応した携帯プレーヤーで聴くという方法である。この場合でも、MQA-CDを通常のソフトでリッピングしただけでは、44.1kHzのCD規格の情報しか再生されない。リッピングしたファイルに、MQA Tag Restorer(http://www.mqa.co.uk/customer/tag435sdf43te)などを用いて、タグ情報を書き込んでおく必要がある。(つづく)


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2018年11月29日

ギターの音

 ジャズで用いられるギターは、CDの音では充分に再現されないものだと思っていた。というのも、若い頃に好きだったウェス・モンゴメリは、1960年代までの録音であること、僕が聴いていたのは、CDが開発されたばかりの、まさしくレコードを劣化させた音だった、からである。
 現在では、CDのリマスターによって、音質の改善がなされている。僕が聴きたいのは、ギターが奏でるメロディーではなく、ギターという楽器そのものが出す音である。弦の震えや軋み、ボディ内部での反響の全体である。高校時代、音楽の授業でギターの弾き方を習ったが、コードを覚えることすらしなかった。ただ、ギターがどんな音を出す楽器であるかは知っている。
 MQA-CDというハイレゾCDは、352.8kHz/24bitという超高音質を、折りたたみという技術でCDの中に押し込んでいる。通常のCDが44.1kHz/16bitであることを考えると、その差は歴然としている。DSDなど従来のハイレゾだと、数ギガの大容量を要する物が、数百メガの容量で入ってしまうのだから、ものすごい技術だということが分かる。
 ウェス・モンゴメリのギターも、MQA-CDで聴くことで、感動的な音に変わった。ただ、ギター自体の音を聴くには、ソロの演奏の方がふさわしい。Audio Accessoryという雑誌の冬季号に、MQA-CDが付録としてついているというので買ってみた。収録されているのは若手のジャズ・ギタリスト松尾由堂のアルバム。MQA-CDに初収録された作品には、《Sound of Guitar》というタイトルがつけられている。僕が求めていた、ギタリストや周囲の者しか聴くことができない、ギターが出すあらゆる音が収録されていた。


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2018年11月10日

イヤフォンの形状について

 ハイレゾ用のイヤフォンについて、音質の高さに触れてきたが、注意すべきことがある。ハイレゾ用のイヤフォンは、プラグの形状が普通の物と異なるのである。
 ハイレゾ用の場合、プラグの先端には3本の黒い線が見える。一方、普通のイヤフォンの場合は2本である。大きさ自体はほとんど同じであるから、ハイレゾ用のイヤフォンであっても、パソコンやハイレゾ非対応のプレーヤーに入ってしまう。
 ところが、ハイレゾ用のイヤフォンは、ハイレゾ機器用に作られているので、非対応の製品に入れていると、やがて差し込み口を破壊してしまう。知らない人が多いようなので注意を要する。


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