2020年09月05日

ひっそりとした柏島(4)

 海から上がって、シャツとズボンを真水で洗った。ユースホステルに戻って干すと、シャワーを浴びて着替えた。もう午後七時だった。ユースホステルは食事なしなので、隣の食堂で夕食をとった。刺身と酢の物、味噌汁だったが、とてもおいしかった。くたくたになっていたから余計に。
 夕食後は、日の暮れかかった橋の方へ散歩に出た。明日の日程について考えよう。宇和島のユースホステルも、一人しか泊まっていなかったというし、足摺岬に回っている時間もない。交通の便が良くて、人と話せるところに泊まりたい。一人旅は孤独だから、宿に泊まっている間だけでも、誰かと一緒にいたいのだ。
 結局、松山のユースホステルに二泊することにした。部屋に戻ってからは、旅の日記をずっとつけていた。書いている間は、過去の瞬間にトリップしているから、結構気が紛れる。それにしても、高知駅前を出てから、四万十川沿いをサイクリング、そして、夕方はシュノーケル。随分活動したものだな。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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写真とエッセイ『大井川鐵道の旅』(pdf)

 静岡県の大井川鐵道は、蒸気機関車の走る本線と、ダム建設のために作られたトロッコ列車が走る井川線からなり、鉄道マニアには見逃すことができない路線です。特に井川線は、日本唯一のアプト式区間を持ち、奥大井湖上駅など、絶景の秘境駅がある野趣あふれた路線です。また、周辺の寸又峡はダイナミックな渓谷に、長い吊り橋がかかり、森林鉄道の廃線跡も残る秘湯のスポットです。「大井川鐵道と寸又峡」ほか3編の鉄道関連のエッセイを、多数の写真とともに収録しました。
 今回はパソコンですぐに開けるpdfで提供いたします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。約3メガありますので、通信速度が遅い場合は時間がかかります。
 以下のリンクからダウンロードしてください。
ohikawa.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

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2020年09月02日

ひっそりとした柏島(3)

 海水はあまり冷たくなかった。岸の近くで泳いでいると、アジが十匹近く一列に泳いでいた。他の魚の姿はなくて物寂しい。
 ところが、大きな岩がごろごろしている上に行くと、その隙間に、いた、いた、青や黄色、赤紫のカラフルな熱帯魚、銀と黒の横縞が映えるイシダイの稚魚も。大きくなったら、もっと沖の岩場に棲むのだろうが。
 波がほとんどないので、落ち着いて魚と戯れることができた。泳がずに水面で浮いていた方が、魚たちは恐れずに、すぐ近くまで泳いできてくれる。
 初めに見たアジが続けざまに数匹、水面から躍り上がった。1メートル近くは跳ね上がったが、単にダンスがしたかったわけでもあるまい。他の魚に食べられそうになったのか。
 振り向くと、ビニールの袋が浮いていた。中に入れたシャツやズボンもぐしょぐしょになり、靴も流れていきそうになった。知らないうちに、潮が満ちてきていたのだ。(つづく)


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