2018年10月31日

大山は「おおやま」にあらず(7)

 あとは下りだと思ったが、小石だらけの階段を進むのは容易ではない。登り以上に細心の注意が必要だし、筋肉疲労で下半身が思うように動かない。足を下ろした途端、尖った石が靴底に刺さるように痛い。危ないところは手をついていたが、バランスを崩して、ズボンに泥がついてしまった。
 六合目を過ぎたところで、道は二手に分かれた。行きと異なる行者コースをたどることにした。ただし、こちらは階段が細かくても、梯子のように傾斜が急で、足が滑れば谷底に転げ落ちてしまう。また、道が分かりにくく、周囲に誰もいなければ迷いかねない。
 岩崩れした沢に出た。砂防ダムには下りず、元谷避難小屋に上がっていくと、先に細い道があるように見えた。前を歩いていた青年が、茂みの中に消えていった。一方、沢を歩いていた別のグループは、ステッキでこっちですよと合図してくれた。よく分からないが沢に下りて、砂利の上を横断していった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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写真とエッセイ『大井川鐵道の旅』(ePub)

 静岡県の大井川鐵道は、蒸気機関車の走る本線と、ダム建設のために作られたトロッコ列車が走る井川線からなり、鉄道マニアには見逃すことができない路線です。特に井川線は、日本唯一のアプト式区間を持ち、奥大井湖上駅など、絶景の秘境駅がある野趣あふれた路線です。また、周辺の寸又峡はダイナミックな渓谷に、長い吊り橋がかかり、森林鉄道の廃線跡も残る秘湯のスポットです。「大井川鐵道と寸又峡」ほか3編の鉄道関連のエッセイを、多数の写真とともに収録しました。
 今回はリフローの電子書籍ePubで提供いたします。約4メガありますので、通信速度が遅い場合は時間がかかります。
 以下のリンクからダウンロードしてください。
ohikawa.epub

 iOSではiBooks(https://itunes.apple.com/jp/app/ibooks/id364709193?mt=8)でご覧ください。横向きで見る場合の方が、レイアウトの乱れは少ないです。写真を指でダブルクリックすると、フルスクリーンの写真がご覧いただけます。

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
 IEでダウンロードした場合は、拡張子をzipからepubに変えて、下記のアプリでご覧下さい。

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。

 ブラウザからePubを開く場合、Edgeならプラグインなしで読めます。Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにも対応しています。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。


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2018年10月29日

大山は「おおやま」にあらず(6)

 多様な草花に比べて、樹木の方はみな灌木である。ダイセンキャラボクは特別天然記念物に指定された木で、周囲に多く群生している。針葉樹の一種で雌雄が別株、雌株には赤い実がつくという。林は崖の端まで広がっている。
 その先に石室があった。そこは大正期に寄付金で作られた避難小屋で、すでに屋根の部分が崩れかけている。奥には神さまが祀られ、祠のようになっている。その左方には二つの池がある。地蔵ヶ池と梵字ヶ池と呼ばれ、僧侶と山伏が経筒に写経を納め、池の水を閼伽として桶に汲み取り、下山したと言われている。
 いったん下ったところで、また木の階段を登っていく。山頂まで来たらあとは下るだけだと思っていたが。花が咲いていないか、見回しながら進むので、だいぶ後れを取ってしまった。その様子を友人は、はらはらしながら眺めてたそうだ。このままだと予定のバスには乗れないと。(つづく)


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