姫の沢公園のバス停で、ベンチに座ってうたた寝してしまった。伊東駅行きのバスは十五分ほど遅れてきた。来宮神社前で下車した。赤い大鳥居の手前には、東海道線と新幹線の見上げるばかりの高架がある。平城京遷都の年、漁師の舟に木の根がかかり、神像に見えたために祀ったところから、「木の宮」と称した。「来宮」の社名と地名の由来である。
江戸時代までは「来宮大明神」と呼ばれ、赤い大鳥居も「明神鳥居」である。明神は仏が衆生を救済するために神として現れたとする「神仏習合」に基づいた神号であるため、明治以降は「明神」の名は避けられるようになった。
参道は鬱蒼とした森の中にあり、来福・縁起の神として信仰を集めている。参拝してから、入口のお店で麦こがし付きのソフトクリームを食べた。流れ着いた御神体に麦こがしをお供えした、という言い伝えにちなんだ物だという。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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