2013年11月24日

紙の辞書と電子辞書(2)

 パソコンにインストールできる電子辞書が普及しても、専用端末は一定の人気を保っている。コンピューターが使えない子供や年配者には、手放せない存在になっている。僕の場合、使い慣れた専用端末が、故障して動かなくなった。一万五千円で買ったのに、修理代も同額かかるというので捨ててしまった。それ以来、専用端末は使っていない。
 なぜかというと、端末が壊れたのはしかたないにしても、中に詰まっていた多くの辞書が、取り出されることなく、端末とともに捨て去られるのは、どうにも我慢がならなかったからである。
 現在、若者には紙の辞書は人気がない。そればかりか、専用の端末さえ使わなくなってきている。スマートフォンなどにインストールされた辞書を、職場や学校でも使っているのである。複数の辞書を常に持ち運べるからである。
 僕はそれと同時に、パソコンにも電子辞書をインストールしている。自宅にいる場合は、複数の辞書を一度に引く「串刺し検索」を行っている。汎用性のあるepwing形式の辞書なら可能である。ただ、コピー制限がかかっていないから、近年は出版社から新しいタイトルが出ない。
 パソコンは画面が大きく、言葉の全体を見渡すこともできる。パソコン内の文書なら、単語を選択してコピーすれば、わざわざ打ち込むことなく、「クリップボード検索」ができる。しかも、リンクをたどれば、知的好奇心のおもむくまま、言葉の探索ができるのである。


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2013年11月23日

紙の辞書と電子辞書(1)

 僕は若い頃、フランス文学を研究していたが、自分の語学力に限界を感じてしまった。英語は今でも読んでいるが、フランス語の方はなおざりになっている。大学生だった四半世紀前には、パソコンはもちろん、電子辞書の専用端末さえなかった。外国文学をやっている学生は、ひたすら紙の辞書を引き続けなければならなかった。しかも、一つの言葉を調べるのに数分かかる。
 フランス語のように、多義語が目立つ言語だと、知っている単語でも、辞書を引かないと、その文脈で使われている意味が分からない。毎日苦行をさせられているようなものだった。
 電子辞書の専用端末が店頭に並ぶようになり、僕も一度は買ってみた。すぐに引けるのには感動したが、画面がとても小さい。その頃、電子辞書と紙の辞書と、いずれが優れているかが議論されていた。登場する論客には、年配の先生が多かったから、紙の辞書に軍配を上げるに決まっていた。
 理由として挙げられるのは、電子辞書は画面が小さく、言葉の全体を見渡すことができないということだった。語学力をつける秘訣は、一つの言葉の多義性と、派生語の関係を的確にとらえることだから、確かにこれには説得力があった。ただし、言葉の引きやすさでは、紙の辞書は電子辞書の敵ではない。(つづく)


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2012年03月18日

iPod touchと語学学習

 iPod touchの魅力の一つは、多数のアプリケーションをダウンロードできる点にある。無料の物も多いが、有料の物でも数百円程度である。千円以上するのは辞書類だが、epwingの辞書を持っていれば買う気はしないだろう。また、ネットに接続できる環境なら、オンラインの辞書を使えばいい。
 最近買ったアプリを二種類紹介するとしよう。一つは「Real英会話」で英語のちょっとした決まり文句を、クイズ形式で答えさせる物。答える早さも要求される。会話はそもそも反応だから、ゆっくり考えていては話が続かない。しかも、クイズ形式は毎日続けさせる効果がある。「こんな文句は英語で何と言うか」という質問をメールに出せば、その回答が音声付きで毎日アップデートされる。ちょっと英語をしゃべりたい人には、楽しみながら学習できる点がいい。
 もう一つは「French in a month」という初級フランス語用のアプリである。数枚の写真や絵とフランス語の単語が提示され、その写真や絵からフランス語を学び取るという点で、日本語教育で行われている直接法が用いられている。学習者の母語による説明をしないので、直接法と呼ばれるのである。幼児が母語を習得する時のように、視聴覚を刺激して、イメージとともに覚えさせようとするわけである。日本語の説明はないから、フランス語を全く知らない人には難しいかもしれない。このアプリの場合も、かなりのスピードで写真や絵が入れ替わり、次にフランス語が提示されて、それを示す写真や絵を選ぶという方法を取っている。レッスンが進むたびに、表現が長くなるのと、既習の単語を組み合わせて使っていく点など、よく練られて作られている。クイズで学ばせるところも、先に述べた英語教材と同じである。
 外国語の独習を継続させるには、興味を抱かせることと、手軽に空いた時間を使えるようにすることが重要である。iPod touchのこれら二つソフトは、この条件によく合致している。

下のリンクは、私がやっているpodcastのページです。
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