2020年12月24日

どのマスク?

 ナンパしたOLは、レースのマスクをしていた。「かわいいマスクだね」と言うと、彼女は素顔を見せてくれた。
「このマスクが好きなの?」
 マスクを外すと、隠されていた部分は僕のタイプではなかった。口ごもっていると、彼女は物陰に走っていった。しばらくして、好みのタイプの美女が近づいてきた。
「こちらの方がいいかしら」
 背丈も服装も声までも同じなのに。彼女は会う人ごとに、ゴムマスクを取り替えているらしい。逃げだそうとすると、恥をかかされたと言って腕をつかまれた。
「面の皮をはがしてやる!」
 互いにつかみ合いをしていたら、二人ともゴムマスクが外れてしまった。若い男女だったはずが、初老の男女の取っ組み合いになっていた。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:52| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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