2020年09月28日

何度もお葬式

 大勲位を授かった政治家が亡くなったと報じられた。記憶のいい人が、昨年亡くなっていたという記事を持ち出した。
「いってえ何度亡くなったら気が済むんだ。こっちは一回の葬式出す金もねえのに」
「影武者が大勢いるんだよ。徳川家康だって、大坂夏の陣で討ち死にしたのに、双子が代わりをしてたっていうじゃないか。現代じゃそっくりさんを探したり、整形手術をしたり、本人の顔のお面をかぶったりしてる。お偉方のクローンだったら、遺伝子検査しても分からないだろうよ」
「でも、何度も葬式出す理由にはならねえよ」
「本物が亡くなっても、影武者がなりすましてるんだから、辻褄を合わすためには、そっちの葬式も出さなければならないんだよ」


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:57| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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