2020年09月23日

みんなそろって道後温泉(9)

 少し下流にあるのが不動滝である。「福寿山洞」という洞門は、歩道の脇を勢いよく清水が流れ、一気に滝壺に落ちていく。荒削りの洞の中には、不動明王と地蔵菩薩が祀られている。流れ落ちる水音は、鈍くこもったような音を響かせる。
 奥道後ロープウェイで山頂まで登ってみたが、ビヤガーデンが低俗な音楽を流しているので、鳥の声もよく聞こえない。瀬戸内海はかすんで、街並みとともに黄色い光に溶けている。ジンギスカン料理でも食べない限り、ロープウェイで上に登る必要はない。
 当時感じたことを綴ってみたか、現在では「福寿山洞」という洞門も閉鎖され、奥道後ロープウェイも廃止されてしまった。金閣寺を模した「錦晴殿」も崩れ去ったわけだから、京都の山奥のような風情も失せて、すっかりさびれた感じになっている。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:13| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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