2019年10月19日

タウシュベツは崩壊寸前?(6)

 湖に向かって小川が流れている。足を滑らせないように進んでいく。対岸に渡り、タウシュベツの反対側を回って、元の高台に向かうことにした。その間、いろいろな角度からタウシュベツ川橋梁を撮影した。
 今夜から台風の豪雨が降るので、タウシュベツの下に広がる草原も、泥水に浸かるかもしれない。橋の下を歩ける状態と、水が張っている状態とでは、歩ける方が客の満足度が高いという。湖水が張っている場合は、高台から見下ろすだけなので、とどまる時間は三十分足らず。湖水が鏡のようになるのは、早朝のツアーで、それを過ぎると、風が吹いて橋の影が湖水に写ることはないという。
 タウシュベツが今の形で見られるのは、今年か来年ぐらいまでかもしれない。アーチの一部が崩落すれば、現在のような美しさはなくなり、現在のようなブームはなくなるだろう。崩壊していくタウシュベツを、一部のマニアが取り続けるだろうが。
 もし補修するとすれぱ五億円かかる。コンクリートできれいに塗り固めたタウシュベツは、見る者を幻滅させるだけだろう。滅びゆく美しさに感嘆しているわけだから。湖水に沈み、また出てくれば側壁が崩れるだろうし、年の半分は水中に沈んでいるのに、補修する意味はない。崩れゆくままに任せるのが一番よいのだ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 12:27| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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