2019年09月11日

「ゲートウェイ・エクスペリエンス」私見(51)

 この「ウェーブZ」で、僕が最も難関だと感じていたのは、「リトリーバル」(救出活動)だった。これは「フォーカス23」にとどまっている死者の霊を、次の生への「中継点」「公園」とも呼ばれる「フォーカス27」まで、ヘルパーの力を借りて連れてくることだからである。
 これって仏教寺院でお盆に僧侶がやってる「施餓鬼」みたいなものかと思った。死んでも冥界でさまよっている死者の霊に施しを行い、浄土への道筋を教えるということは、宗教者が行うべきことであって、素人の自分が関わることではないと思っていた。
 ただ、「リトリーバル」は、死者の霊を救済するとは限らず、自分の過去世の魂や、自分の魂の隠された部分と、自分自身を統合することなので、自己の魂の成長には重要であるらしい。
 僕自身は「ガイド」や「ヘルパー」という存在と、自由に交信しているわけではない。ただ、目に見えない存在が見守ってくれていて、必要なときには指針を与えてくれていると思っている。だから、芝根秀和氏が『ヘミシンク完全ガイドブック』に書かれている通りにはいかないのではないか、と思っていた。
 あるとき、僕は「リトリーバル」の音声を聞きながら、夢の世界に入り込んでいった。脳波誘導で「フォーカス23」に向かったはずだが、確証はなかった。その魂は少し離れた位置にいて、姿や形を持っていなかったが、声からすると若い男のようだった。
 僕は心の故郷に行ってみないかと、彼を誘ってみた。そこは自分にとっての「フォーカス27」なのだろう。離れた位置の彼に、僕の心の故郷を見せると、興味を持っているようだったので、ついてくるように言った。「ああ、いいところだ」と彼は喜んだ。大通りに着くと、川のようなものが見えてきた。人々が楽しそうにしているので、彼の気持ちも高ぶってくるのを感じた。ぼくは心の故郷の前まで、彼を連れていった。二人の間に新たな友情が生まれたようで、僕は心が熱くなっていった。
 そこで、僕は目が覚めたのだが、もしこれが「リトリーバル」なら、難しいことは考えずに、途中で出会った魂を、心の故郷に誘う要領で、「フォーカス27」に連れていけばいいのかと思った。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:47| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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