2019年03月17日

二つの国のアリス(1)

 ルイス・キャロルの『不思議な国のアリス』を再読した。最初に読んだのは絵本でだったから、粗筋をたどったに過ぎなかったが。今度は日本語訳で全文を読んだ。この作品が人気あるのは、アリスが夢の世界で、体が大きくなったり小さくなったり、ろくろ首みたいに首だけ伸びて、鳥に蛇だと間違われたり、自分が流した涙で溺れそうになったりするからだろう。
 かわいい少女の体を、引き延ばしたり、縮めたり、何だか小児性愛的な、サディステックな趣味を感じないでもない。アリス自身もわがままなお姫様みたいに振る舞い、相手のことを考えずに、思ったことを口にしたりする。アリスと敵対する女王さまの口癖も、「首をちょん切れ」である。ルイス・キャロルは生涯独身で、大人の女性と結ばれることはなかった。去勢されることへの不安も潜んでいるようである。ここでも、作者の禁断の性癖を感じないではいられない。
 したがって、『不思議の国のアリス』は本来は、子供向けの本ではない。少女が大好きなロリコン向けの本なのである。しかも、帽子屋や三月ウサギ、眠りネズミらのお茶会は気違いじみているし、顔だけ見えたり隠れたりするチェシャ猫なども、魔物のような振る舞いをしている。アリスが食べた茸が幻覚を引き起こし、支離滅裂な会話を成り立たせているようである。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 16:26| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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