2019年02月26日

能古島ってどこの島?(3)

 外海の方に見えるのは、玄界島である。この島は半農半漁で、かつては福岡藩の流刑地だった。段々畑が広がるものの、道路は海岸沿いに延びるばかりで、島の中央は森林に占められている。以前、志賀島を訪れた際、夕闇が迫りつつある中、灯台の光が残照の玄界灘にともり出したのを覚えている。
 さて、展望台を出た後は、アイランドパークに寄ることもなく、午後三時の船で能古島を後にしたのだった。海水浴をするには水が冷たく、ブラックバイトに追われる学生は、キャンプをする余裕もない。島を歩いていても、ほとんど人影が見当たらない。九月の能古島は、観光とは縁遠い島だった。

 その日の夕方、市街地に戻った僕は友人に別れを告げて、午後八時の飛行機で福岡空港から帰郷した。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 15:22| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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