2018年11月29日

ギターの音

 ジャズで用いられるギターは、CDの音では充分に再現されないものだと思っていた。というのも、若い頃に好きだったウェス・モンゴメリは、1960年代までの録音であること、僕が聴いていたのは、CDが開発されたばかりの、まさしくレコードを劣化させた音だった、からである。
 現在では、CDのリマスターによって、音質の改善がなされている。僕が聴きたいのは、ギターが奏でるメロディーではなく、ギターという楽器そのものが出す音である。弦の震えや軋み、ボディ内部での反響の全体である。高校時代、音楽の授業でギターの弾き方を習ったが、コードを覚えることすらしなかった。ただ、ギターがどんな音を出す楽器であるかは知っている。
 MQA-CDというハイレゾCDは、352.8kHz/24bitという超高音質を、折りたたみという技術でCDの中に押し込んでいる。通常のCDが44.1kHz/16bitであることを考えると、その差は歴然としている。DSDなど従来のハイレゾだと、数ギガの大容量を要する物が、数百メガの容量で入ってしまうのだから、ものすごい技術だということが分かる。
 ウェス・モンゴメリのギターも、MQA-CDで聴くことで、感動的な音に変わった。ただ、ギター自体の音を聴くには、ソロの演奏の方がふさわしい。Audio Accessoryという雑誌の冬季号に、MQA-CDが付録としてついているというので買ってみた。収録されているのは若手のジャズ・ギタリスト松尾由堂のアルバム。MQA-CDに初収録された作品には、《Sound of Guitar》というタイトルがつけられている。僕が求めていた、ギタリストや周囲の者しか聴くことができない、ギターが出すあらゆる音が収録されていた。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 04:04| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: