2018年10月30日

外遊好きのATM

 今は昔、核戦争で人類が原始時代に戻る前のこと。大陸の東にあった島国のATMが、人工知能の誤作動により、勝手に入金と出金の処理を始めてしまった。そればかりか、ワープ(瞬間移動)する術まで習得する始末。
 当時は高額紙幣も廃止されており、デジタル通貨中心になっていた。ATMは国王気取りで外遊して首脳と会談すると、湯水のごとく大金をばらまき始める。褒められると条件反射で、相手国の口座に振り込んでしまうのである。
 暴走したプログラムのせいで、島国の財政はついに破綻寸前に。そこで、同盟国の協力のもと、おだてられたATMが演説を始めたところで、ワープする隙も与えずに、全電源を喪失させたとなむ語り伝へたるとや。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:35| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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