2018年10月12日

出雲大社に三重塔?(3)

 出雲大社に向かった。そこは江戸時代まで杵築(きづき)大社と呼ばれていた。天台宗の鰐淵寺(がくえんじ)が別当寺となり、祭神も須佐之男命(すさのおのみこと)だった。江戸初期に早くも仏教色が除かれ、祭神も記紀に合わせて大国主命(おおくにぬしのみこと)に戻されていたが。
 白い大鳥居を抜け、一畑電車の出雲大社駅を過ぎると、飲食店や土産物屋が軒を連ねる。境内の大鳥居は補修中だった。境内を下って本殿に向かう。これは神社仏閣としては異例なことで、本殿や本堂は石段の上にあるものだが。
 敷石の参道は左右に分かれ、中央の旧参道は左右に松並木があるため、通行できないようになっている。根を傷めるのを防ぐためだという。境内のあちこちに、『古事記』にちなんだ因幡の白ウサギが飾られている。波に乗った「幸魂奇魂(さきみたま・くしみたま)」を、大国主命が迎える巨大な神像が印象的だった。一人の人間が神として変身するには、宇宙のパワーがこもった魂を身に受けて、神人合一の境地に達することが必要だと解いているのだ。
 本殿の上には巨大なしめ縄がある。一抱えもある縄を結って、頭上に掲げるのには、多くの人の手が必要である。柏手を打って祈りを捧げた。縁結びの神として知られているが、僕は日本の平和を祈ることにした。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:19| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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