2018年07月29日

神々が降臨した地(7)

 地上の世界が闇となったとき、八百万の神々が、どうやって天照大神を引き出すか策を練ったのが、この天の安河原宮だという。薄暗い岩屋には、目にははっきり見えない神々の気配があった。そこから天岩戸神社まで上るのには、かなり骨が折れた。
 天岩戸に向かう道の前には、立派な木の門があって、参拝を希望する者へは宮司が案内するとあった。観光客などには、軽々しく見せぬというのだろう。社務所に行ってみたが、宮司はいかめしい顔つきなので、ご寄進いたしますと言って、気持ちだけを差し上げた。
 まず、門の前で榊につけた水によりお清めを受け、西本宮の奥にある遥拝所へ向かった。谷川まで半分ほど下ったところで、屋根を設けた建物が現れた。対岸の正面には、洞窟らしきものが見える。木々が生い茂り、何度も崩れかけたのだろう、下の方は土砂に覆われている。その辺りは禁足地で、村人はおろか宮司も足を踏み入れたことがない。天岩戸を覆っていた戸は、天照大神がふたたび隠れてしまわないように、信州の戸隠に隠してあるという。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:01| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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