2018年06月05日

西郷の覚悟

「どげんしても鹿児島に帰られるとですか」
「もう新政府にはうんざいしたんだど。幕府を倒したんは、家柄だ、何だとつまらんもん有い難がらずに、ほんに力あるもんが政する国にすっためじゃったんだ。そん志を忘れて、何が元勲だ、華族さまだ。おいは鹿児島で子弟の教育に携わるつもいだ。若い者はよかなあ。志を遂げられるかいけんか分からずとも、熱い思いば持っとう」
「おいが心配しとっとは、西郷どんが不平ば持つ輩に祭り上げられるんじゃなかかちゅうこっだ」
「人となりちゅうもんは、一生の間に作いあげたら、もうおい一人のもんじゃなか。考えとうことは違うても、世の中を変えたいちゅう思いがあれば、そいつらを見捨てうこたあでけん」


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:02| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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