2018年05月30日

地獄もいろいろ(2)

 島倉千代子の歌に「人生いろいろ」というのがあった。「人生いろいろ 男もいろいろ」という歌詞から、勤務実態がない会社に所属していた小泉首相が「人生いろいろ 会社もいろいろ 社員もいろいろ」とお茶を濁していたのを思い出した。
 地獄がどんなものか知りたければ、源信の『往生要集』を読めばいい。針の山や血の池地獄だけではない。人間の想像力がどこまで残酷になれるかが分かる。「地獄もいろいろ」というわけだ。地獄と言えば、火山地帯には「地獄」と名がつく地名が多い。草木も枯れる荒涼とした風景が、地獄を連想させたのだろうが、不用意に近づくことで硫化水素を吸い、命を落とした者がいたことから、近づくことを禁じたのだろう。
 ところが、一方で人間には「怖い物見たさ」がある。別府には地獄巡りをするコースが設けられている。ただ、むやみに怖がる必要はない。恐山で感じたような、鬼気迫る印象はないので。別府に着いた翌日、ユースホステルを出た僕は、鉄輪(かんなわ)行きのバスに乗り、終点で下車した。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:42| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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