2017年09月29日

筒井康隆の『創作の極意と掟』(1)

 小説を書く技術を習得するためには、昔は小説家に弟子入りしたりしたものだ。実際に小説を書いている人に、自分の作品を見てもらうのも、つてがなければ難しい。それでも、書物の形で創作法が出版されている。古典的なものとしては、木村毅の『小説研究十六講』があり、これほど体系的に創作法が研究された本も少ない。松本清張はこの本を読んで勉強したらしい。
 早稲田大学の第一文学部で、三田誠広が小説の演習を担当していた時期があった。「ワセダ大学小説教室」は、大学生を対象としているから、若い人が読んでも分かりやすい。小説研究の本はまだまだあるが、多くはエッセイの類いであり、それだけ読んでも参考になる程度で、手の内の一部を見せてくれるに過ぎない。
 筒井康隆のこの本は、三十項目余りに分けて、一対一でなければ教えてもらえないような内容を、惜しむことなく披露してくれている。ただ、一から小説の書き方を教えるのではなく、「創作の極意」であるから、ある程度創作を知っている人には、啓発的な情報となっている。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:29| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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