2017年01月31日

ぼくはネコなのだ(9)

 それから母ちゃんと兄貴、ぼくの三匹に、極ネコおじさんの共同生活が始まった。とはいっても、えさの時間以外は、目を細めてにらむおじさんの顔がこわくて、兄貴と一緒に通りの向かいの草むらに避難していた。
 そこにしっぽが長くて、白いライオンみたいに立派な毛並みのネコが、また通りかかった。
「あ、あのネコだ」
 兄貴そっくりだけど、顔はおじさんだったから、起こして教えてあげようとしたんだけど、兄貴は日なたで引っ繰り返っていた。
「ぼくの父ちゃんはどこにいるんだろう?」
 兄貴に問いかけると、眠そうな目をこすって、他ネコ事みたいに答えた。
「あの白に黒縞の極ネコ、母ちゃんと結ばれたみたいだから、僕たちは連れ子になったんだよ。だから、義理のお父さんってわけさ」(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:40| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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