この映画の特徴は、東京の新宿などを写真と見紛うほどに、リアルに再現していることである。そこまで忠実に再現しているのに、少女が巫女のような霊能力を持ったり、二人が異界から逃亡したりといった、超自然的な物語を展開しているところである。現実と非現実、両極端にあるはずのものが、高校生帆高の中では共存している。
これは夢のような少年時代から、現実世界をかいま見る高校生だからこそ、心の中に抱ける驚異であって、もし主人公が二十代後半の青年だったらどうか。大人になることを拒否して、社会から取り残された引きこもりの物語となり、「天気の子」のような晴れやかな気持ちで、結末を見ることはできないだろう。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:アニメ,天気の子,新海誠.ムー