2020年12月02日

忍野八海を巡る(3)

 きれいな水が深い淵を作っている湧池と、深さ八メートルもある丸い中池が、もっとも神秘的に感じられる。底まで八メートルもあるというのに、水が透き通っているために、距離感が覚束ないのだ。泳いでいる鯉は寿命七十に及ぶ古参もいる。底では湧池とつながっていると言われ、かつてダイバーが水路を調査に潜って水死。遺体回収に二週間もかかったという。
 通りを隔てた向こうに忍草浅間神社があった。ご神体は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と、鷹飼(たかがい)・犬飼(いぬかい)であるが、女神を除くご神体は、神仏分離令で僧形のご神体に神道らしい名をつけ直したもの。江戸時代までは、木花咲耶姫命も浅間大菩薩と同体であると考えられていた。山門の中に増長天と持国天の像が祀られている。仏教守護のインド伝来の神が残されているのも、神仏習合の名残だろう。
 前回は訪れなかった出口池に行ってみることにした。徒歩で十五分ほどかかった。木陰に隠れた細長い大池で、日が当たらぬために水面は暗いが、水が澄んでいるのは見て取れる。ここにも鯉が泳いでいる。出口池からは小川が勢いよく流れ出ていた。水源は奥にある木の根元。流れ出る小川に触れてみた。水温は十度前後か。こんな冷たい水に入ったら、心臓麻痺を起こしてしまうだろう。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:05| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高野邦夫詩集『寒菊』(pdf)

 高野邦夫が1962年(昭和37)2月に、五月書房から出版した処女詩集『寒菊』を電子書籍化したものです。恋愛から失恋、工員の生活、妹への思い、やがて訪れるはずの死について描いています。
 1928年(昭和3)に生まれた高野邦夫は、太平洋戦争末期に予科練に入隊し、復員後は自動車工場の工員を経て、日本大学に入学、卒業後は中学、高校の教員として働きながら詩作を続けました。日本詩人クラブ、俳人協会の会員でした。1997年(平成9)に敗血症で亡くなりました。

 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。
 ePubではWindows10のバグで、縦書きの―(ダッシュ)が横向きになってしまいましたが、pdfではダッシュの部分は罫線で表示し、問題を回避しています。当初のePubでの誤植も直しています。
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kangiku.pdf

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