村上春樹は文章を音楽から学んだという。ジャズが持つリズムとハーモニー、インプロビゼーションから。リズムは最も分かりやすい。文章におけるハーモニーとは、語と語が醸し出す物だ。語感が鋭くないといけない。和語と漢語、外来語といった語の種類、ひらがなとカタカナ、漢字といった文字の種類も関係する。
インプロビゼーションは即興演奏。ただ、即興と言っても、ジャズの場合、原曲を変奏するのが普通だ。要するに、テーマやメロディーは最初にあって、それをその時の空気で、自由に変形させていく。
文章の場合も、最初に何を書くか、大まかに決まっていなければ、勢いに乗って書くことはできない。その時に大切なのは、リラックスした緊張だ。ちょうど上昇気流を見つけた鳥のように、波動に合わせて言葉を綴っていく。リズムとハーモニーは、意識しなくてもあとからついて来る。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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