2020年10月08日

十六歳の修学旅行(6)

 六時半に朝食をとり、七時半には出発した。バスで倉敷に向かう。他の生徒は夜遊びが過ぎて、車内で居眠りしている。僕は昨夜のショックのせいか、気分が悪くなっていた。車窓からは瀬戸内の島々や、高梁川に架かる長大な橋が眺められたが。渋滞にはまったせいで、予定より二時間も遅れ、午後一時に倉敷に着いた。
 倉敷駅に近い料理屋で、刺身やフライの定食を食べた。二時四十五分に大原美術館に入る。岡田三郎助の「イタリアの少女」という絵に、皆の視線が集まった。白いブラウスに茶色いスカートをはいた、金髪の素朴な少女だった。目が澄んでいる。ひたむきなところもある。そばにいるだけで心が癒される可憐さがあった。
 その後、後楽園に向かった。岡山藩主池田綱政が造らせた池泉回遊式の庭園である。一面に芝生が広がり、池のほとりに築山や茶亭などが点在する。ただ、高校生のことたから、しみじみしたものを感じたなどと、紋切り型のコメントしかできない。他の生徒は庭園を観賞するよりは、互いに記念写真を撮るのに忙しかった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en


Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 02:13| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

青海の白い雲(pdf)

 チベット旅行記『懐かしのチベット』の続篇です。2000年(平成12)の夏に、チベット人が居住する青海省から甘粛省にかけて旅した記録です。今回は日本人は僕一人で、中国人のガイドと運転手の三人で行動しました。『青海の白い雲』と名づけることとし、エッセイ「チベット人との語らい」を加えました。パソコンですぐに開けるpdf版を公開します。保存してからご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい
Qinghai.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 01:59| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする