2020年08月02日

室戸岬の霊場(5)

 最御崎寺のユースホステルを、チェックアウトした。高知に出ることにした。室戸岬灯台の前に出ると、同宿した千葉の青年と出会った。灯台を背景にお互いの写真を撮った。別れを告げて、きつい石段を下りていくと、また、彼の姿を見かけた。
 会いたいと思っていたからかな、などと考えていると、バス停の前に彼が立っていた。「郵便局まで行きたいんで、途中までご一緒します」と彼は言った。旅行貯金というのをやっているそうだ。旅先で郵便貯金をすることで、旅行の記念とすることらしい。
 彼がバスに乗っていたのは、ごくわずかの間だったけれども、あの笑顔を見ていると、鯨が見られなかった憂さも、それほど気にならなかった。旅の喜びの一つは、そうした人との出会いだ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:12| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

詩と人生「蝶と猫」(pdf)

 日本詩人クラブ、俳人協会の会員だった父、高野邦夫が、生前に行った詩と人生に関する講演を文字起こししたものです。軍国少年として予科練に志願し、終戦を境に価値観の崩壊を体験したこと、教員生活や闘病生活を通して、詩とは何か、いかにすれば詩が生み出されるかについて語っています。講演のほかに、若い頃の写真や略年譜、自身の青春について述べた肉声も収録されています。
 今回はパソコンですぐに開けるpdfを公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい。
 以下のリンクから、ダウンロードできます。
shitojinsei.pdf

 父は生前に多くの詩集を出版していますが、多くはすでに品切れの状態です。それらの詩集から私が選んだ詩を『高野邦夫詩撰』としてまとめました。関心を持たれた方は、このブログ、およびpodcast(https://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en)で検索なさって下さい。

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