2020年07月18日

Go to キャンペーン

 大陸の東の端に、将軍が支配する国があった。民衆は純朴で勤勉、思いやりがあり、助け合って幸福に暮らしていた。あるとき、国の経済を刺激するために、旅行を奨励することになった。英語に堪能な大臣が、Go to キャンペーンなるお触れを出した。何でも異国の言葉を使えば、ハイカラに聞こえると思ったからだった。
 ところが、横文字を使われても何のことやら分からない。「ゴートー・キャンペーンとは何ぞや」「強盗の勧めなるべし」と誤って訳したために、役人らは国家財産を私物化し、公文書を偽造した。人心は乱れて一揆や打ちこわしが頻発するようになった。
 それを嘆いた神官が祈ると、神託が下された。
「強盗の親玉が支配するためなり」


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:53| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする