2020年07月09日

屋島は島にあらず(2)

 やや雲が多くて風もあるので、暑さが和らいだ気がする。語り合った三人と別れたので、ちょっと寂しい。記念撮影でもしようと思ったが、もう会うこともないだろうから、その必要もないわけだ。
 ケーブルカーで上に登り、屋島寺に参拝した。鑑真和上が開創し、弘法大師空海が南嶺に移したという。四国八十八箇所霊場第八十四番札所の真言宗寺院である。朱に塗られた山門が印象的である。
 屋島をぐるっと徒歩で回ることにした。杉林の間に、多くの広葉樹が茂っている。屋島北嶺の遊鶴亭展望台に出た。左端に突き出したのが、白峰を含む五色台。すぐ右にあるのが鬼ヶ島。数多(あまた)の島々の中で、ごろんと寝そべっているのが小豆島。
 屋島の先端は長崎ノ鼻という。海に向かって天狗の鼻みたいな岩場が延びている。ウグイスとトンビの鳴き声。白い航跡を残して行く客船のエンジン音。自分の周りには人っ子一人いない。源平の古戦場となった屋島だが、塩田開発と干拓が進んで、四国と陸続きになっている。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 01:55| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする