2020年07月31日

室戸岬の霊場(3)

 若き日の空海は、真言を百万遍唱えれば、一切の経典の意味を暗記できるという虚空蔵菩薩愚求聞持法(こくうぞうぼさつぐもんじほう)を、一人の沙門(しゃもん)から授かった。阿波国の大瀧嶽(たいりょうのたけ)によじ登り、土佐国の室戸岬で修行に勤しんだ。「谷響(ひびき)を惜しまず、明星来影(らいえい)す」と『三教指帰(さんごうしいき)』にある。
 修行の効験により、虚空蔵菩薩の化身である金星が現れた。 佐藤純彌監督の『空海』では、北大路欣也が演じる空海の体に、金星が飛び込むさまが映像化された。仏教的には虚空蔵菩薩との一体化を果たし、即身成仏したということなのだろう。ヨーガのクンダリーニが覚醒したのだとも言われる。
 海岸に二つの洞窟がある。左は空海が住まわれた御厨人窟、右が修行された神明窟である。御厨人窟の方が深く、神明窟の方は入口に鳥居があって、地下水のしたたりがすごい。中は空気がこもっている匂いがする。いずれも苔がわずかに生える岩山の断崖下にあり、視線の先には太平洋の水平線が、ゆるやかな弧を描いている。(つづく)


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2020年07月30日

梅雨明けは待ち遠しいが

 新型コロナウイルスの感染拡大に、倒産続きの景気後退、これだけでも気が重いのに、集中豪雨による河川氾濫が追い打ちを掛ける。梅雨は一向に明ける気配がない。
 このままでは史上最長となりかねず、関東地方では梅雨が明けてすぐに立秋という流れになりそうだ。夏らしい夏が来なければ、稲の病気が蔓延して、米が凶作になる恐れがある。
 さらに、日本周辺、とりわけ、南海トラフから房総半島沖にかけては、たまり切ったひずみが限界に達しており、梅雨明けとともにはじけて、震災級の災害となりかねない。
 次の満月は八月四日。その頃に太陽嵐が襲来したり、台風が通過したりすると、直接の引き金になりかねない。浜岡原発に何かあれば、東京に住むことができなくなる。津波による全電源喪失を防ぐために、高台への電源車の配置なども考慮してほしい。


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2020年07月29日

室戸岬の霊場(2)

 鉄道について聞くと、話が弾んできた。海部(かいふ)〜甲浦間はJRではなく、阿佐海岸鉄道の阿佐東線という新線だそうだ。当初は高知県の後免まで線路がつながるはずだったが、典型的な赤字路線で、甲浦から先は未成線として放置されている。将来的には線路と道路を直通するデュアル・モード・ビークルが導入されるらしいが。
 甲浦駅は高架の上にあり、駅舎は一階だつた。改札を出た後、お腹が空いたので、バームクーヘンを買うと、売店のおばさんがお茶を出してくれた。彼とは将来の希望など話していたが、十二時十五分頃の列車で、元来た線路を戻っていった。
 十二時四十分過ぎ、安芸行きのバスに乗った。それから約一時間、バスに揺られた。室戸岬に着くと、雨こそ降っていなかったが、やはり風が強かった。お腹が物足りないので、食堂で鰹のタタキを食べ、海岸をぶらつくことにした。(つづく)


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