2020年07月31日

室戸岬の霊場(3)

 若き日の空海は、真言を百万遍唱えれば、一切の経典の意味を暗記できるという虚空蔵菩薩愚求聞持法(こくうぞうぼさつぐもんじほう)を、一人の沙門(しゃもん)から授かった。阿波国の大瀧嶽(たいりょうのたけ)によじ登り、土佐国の室戸岬で修行に勤しんだ。「谷響(ひびき)を惜しまず、明星来影(らいえい)す」と『三教指帰(さんごうしいき)』にある。
 修行の効験により、虚空蔵菩薩の化身である金星が現れた。 佐藤純彌監督の『空海』では、北大路欣也が演じる空海の体に、金星が飛び込むさまが映像化された。仏教的には虚空蔵菩薩との一体化を果たし、即身成仏したということなのだろう。ヨーガのクンダリーニが覚醒したのだとも言われる。
 海岸に二つの洞窟がある。左は空海が住まわれた御厨人窟、右が修行された神明窟である。御厨人窟の方が深く、神明窟の方は入口に鳥居があって、地下水のしたたりがすごい。中は空気がこもっている匂いがする。いずれも苔がわずかに生える岩山の断崖下にあり、視線の先には太平洋の水平線が、ゆるやかな弧を描いている。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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懐かしのチベット(pdf)

 チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。
 今回はパソコンでもすぐに開けるpdf版を公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい。
Tibet.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
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2020年07月30日

梅雨明けは待ち遠しいが

 新型コロナウイルスの感染拡大に、倒産続きの景気後退、これだけでも気が重いのに、集中豪雨による河川氾濫が追い打ちを掛ける。梅雨は一向に明ける気配がない。
 このままでは史上最長となりかねず、関東地方では梅雨が明けてすぐに立秋という流れになりそうだ。夏らしい夏が来なければ、稲の病気が蔓延して、米が凶作になる恐れがある。
 さらに、日本周辺、とりわけ、南海トラフから房総半島沖にかけては、たまり切ったひずみが限界に達しており、梅雨明けとともにはじけて、震災級の災害となりかねない。
 次の満月は八月四日。その頃に太陽嵐が襲来したり、台風が通過したりすると、直接の引き金になりかねない。浜岡原発に何かあれば、東京に住むことができなくなる。津波による全電源喪失を防ぐために、高台への電源車の配置なども考慮してほしい。


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