2020年02月28日

凡才バカモン

 仏様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。ふと御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間から下界をご覧になると、「西から昇ったお日さまが」という音楽が聞こえて、テレビでアニメが放送されていました。名家のお坊ちゃまが幼い頃から嘘をつき続け、悪政で民衆を苦しめた上に、連日の酒宴に溺れて国を滅ぼすという話でした。仏様はお顔を上げて首をお振りになると、大きく嘆息をなさいました。
「これは私の作ったギャグ漫画のパロディーか。バカボンとは薄伽梵、つまり私のことなのに、バカモンとは何事か。こんな悪人は来世は畜生界に堕ちて、酒池肉林の糧にされてしまうであろう」と仰せられました。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:37| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする