2020年02月10日

新型コロナウイルス

 中国武漢市で発生した新型コロナウイルスは、中国全土で多数の犠牲者を出し、湖北省を中心に多くの都市が封鎖され、外出制限が敷かれている。大都市の北京や上海も人通りはまばらになり、工場や学校も閉鎖され、中国は経済的に危機的状況にさらされている。
 それは経済的に密接な関係にある日本にも、深刻なダメージを与えつつある。アベノミクスで貧困化した日本人に代わって、高価な買い物をしたり、観光地でお金を落としていくのは、裕福な中国人だったからである。事実上、中国人の海外旅行が停止してしまい、海外からの観光客を頼りにしてきた企業からは、悲鳴が聞こえるようになった。
 それとともに、国内での感染者も増え続けている。横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からは、現時点で感染者が70名出ている。乗客乗員3700名の中には、感染しながらも発症していない人がまだ多数いると思われ、ホテルのような個室に半ば監禁され、感染の恐怖と闘っている。
 新型コロナウイルスは、引き起こす症状から「新型肺炎」と呼ばれるようになったが、中国の医師からもたらされた症例から見ると、不適切な呼称としか言えない。たしかに、肺炎を引き起こす患者が多いのだが、回復したように見えた患者の多くが、外出中に突然倒れて死亡する例が続出している。これは、多臓器不全に陥ったからで、実際の死亡率は16%で、咳や痰、糞便ばかりか、空気感染もするという。インフルエンザよりも軽いというのも誤りで、若い人でも死亡する例が少なくない。それはHIVと同じように、免疫機能を破壊するからである。
 空気感染するHIVとも言える奇病であり、HIV治療薬を投与したところ、熱が下がったり、陰性になったりする症例が見られる反面、早くも治療薬に対する耐性も報告されるようになった。それはこのウイルスが非常に長い遺伝情報を持ち、転写ミスから突然変異を頻繁に引き起こし、家族で感染しても、厳密には異なる遺伝情報を持ったウイルスになってしまい、同じ薬が効くとは限らないからである。
 現代の黒死病となりかねない奇病の発生で、今年夏の東京オリンピックは開催が危惧されている。世界第二の感染国となった日本は、すでにミクロネシア連邦とツバルから、入国禁止扱いされている。是が非でも開催したい日本政府は、日本人の感染者数を低く見積もるために、感染が疑われている患者でも、湖北省への渡航歴がない患者には、新型コロナウイルスの検査をしないように働きかけている。しかし、症状がなくても感染するこの奇病が、日本で爆発的な感染を引き起こすことになりかねない。
 夏までに新型コロナウイルスの感染が終息しなければ、東京オリンピックの開催は不可能となる。それを防ぐためには、すでに開発済みの特効薬「アビガン」を厚生労働省はすみやかに承認し、国内外での治療に用いられるようにすべきである。感染拡大が続く中国に備蓄分の一部を送り、中国での終息を促さなければ、日本国内での感染増加も防げず、東京オリンピックは1940年の大会のように中止となるだろう。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:36| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする