2020年01月16日

文章の価値について

 文章の価値は、内容と形式の二つの面から測ることができる。何を書くか、いかに書くかということである。一般に知られていない情報なら、衆人の注目を集めることができる。巧みに書かれた文章は、読んでいるだけで快い。では、いずれの方が重要かというと、情報が知られていない方である。新しい情報なら、多少表現がつたなくても、人々は注目するだろう。分かりきったことを、巧みな表現で表しても、陳腐に感じられるだけである。
 文章を書き慣れないうちは、自身の体験を書いて腕を磨くべきである。小説の真似事をしても、ネタに新しさがなければ、たとえ上手に書かれていても、それほど感心しない。巧みに書けるのは、人から得た情報だからであり、自分自身でネタを探して言語化する過程を経ていない。その真剣勝負が文章に魂を込めるのである。。
 要するに、自分自身の体験や、自分自身で掘り出したネタであれば、言語化する試練において、魂のこもった文章として磨き上げることが可能である。裏返して言えば、書物から得られた知識を元にしてしまうと、容易に字面の整った文章が書けてしまうため、心を揺る動かすような言葉の選び方ができないのである。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:08| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする