2019年12月31日

プレーリードッグのキョロ(2)

 当初、僕はプレーリードッグが、どんな動物であるかよく知らなかった。体格は大きなネズミほどで、毛並みは焦げ茶色、前歯が発達していて、牧草などをよく噛みきる。後ろ足で立ちながら、前足の指で握って食べるところは器用である。ケージの中には、クッションと餌を兼ねた干し草が敷かれ、固形のペレットや、ひまわりの種なども与えていた。
 妹はプレーリードッグに、キョロという名前をつけた。森永のチョコレート菓子に、キョロちゃんというマスコットがある。アーモンドの胴体をした鳥のイメージだが、愛嬌があるところはちょっと似ている。プレーリードッグがキョロキョロしているから、キョロと名づけたのかもしれない。
 妹はキョロを台所に放して遊ばせていたが、見ていないとあたり構わずかじるので、ふだんはケージに入れていた。運動不足にならないように、回し車が中に置かれた。慣れるとよくくるくる回っていた。
「何だ、プレーリードッグとか言っても、ネズミみたいなものじゃないか」
「キョロ、キョロ」と言って可愛がる妹がいないところでは、僕はプレーリードッグのことを「キョロネズミ」と呼んでいた。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 02:51| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

懐かしのチベット(pdf)

 チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。
 今回はパソコンでもすぐに開けるpdf版を公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい。
Tibet.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 02:44| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする