2019年12月07日

美幌峠から裏摩周へ(3)

 和琴半島の温泉に入りたいと、友人が言った。そこには二年前も訪れたのだが。半島をはさんで、屈斜路湖の左側は波が静かで女性的、右側は波が深い音を立てて男性的だと書いている。露天風呂は和琴半島の付け根にある。
 友人は温泉に足だけつけていた。お湯はかなり熱いとのこと。中には泡や苔が浮いている。僕は見ているだけにした。友人は浸した足を、ぐるぐる回している。海水パンツをはいた若者が、胸のあたりまでつかったが、すぐに出てしまった。
 車を止めた所に戻っていった。以前のように、芋団子を食べることにした。左右に二軒店がある。どちらに入ったのだろうか。左側の店のような気がした。彼も同感らしい。愛想のいいおばさんがやっている店だった。
 芋団子を油で揚げて、タレをつけてくれた。割り箸を差し、アルミ箔で巻いて紙袋に入れ、ビニール袋に詰めてくれた。
「タレがこぼれないように、気をつけてね」
 おばさんはあの日も同じことを言っていた。外がカリカリで、揚げたての芋団子はおいしかったのだが、案の定、タレをこぼしてワイシャツを汚してしまった。そこで、トイレでつまみ洗いした。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:41| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする