2019年11月25日

沈みゆく野付半島(7)

 ネイチャーセンターから先の道は、まだ行ったことがなかった。かつては中標津から自転車で来たので、とても余力がなかったのだ。レンタカーで走っていくと、ほどなく野付埼灯台が見えてきた。舗装された道路はここまでである。草原の中に立つ灯台は無人で、あたりに人影はない。
 青空が広がっていたら、灯台の白と、草の緑は映えて、地の果てに来た感動もあったのだろうが、海は荒れ気味だし、吹きつける風も強い。海抜はゼロに近い。津波でも襲ってきたら、全く逃げ場がない。もう訪れることはないのではないか。
 西春別駅の鉄道記念館に向かった。もう午後五時である。三時に閉館となっていた。とはいえ、記念館の外にある施設は見学できた。廃止された標津線の線路と、西春別駅のホームが残されていた。戦後サハリンに輸出され、輸入されて標津線を走っていた機関車、貨車やラッセル車、気動車も保存されていた。
 鉄道公園の中には、バス停もあったのだが、一日三便しか走っていなかった。公園の端では、子供盆おどり唄が流されていた。その後は、北海盆踊りを大人たちが踊る。その二曲を延々と流し続ける点が、北海道の盆踊りの特徴なのだという。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:48| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする