2019年11月09日

沈みゆく野付半島(2)

 根室標津に出ると、正面に根室海峡が見えてきた。すっかり曇ってしまった。道東の夏はやはり、曇や霧の日が多いのだ。野付半島に入っていく。車で走っても大変な長距離を、自転車でよく走ったものだと思う。
 ナラワラが見えてきた。ミズナラの林が水面の近くは立ち枯れし、奥はまだ緑の葉をつけている。二十数年前と比べると、立ち枯れした木が後方に下がったようだ。枯れていた木は根を残すばかりになっているのか。ここは滅びゆく林の姿を保ち、壮大な情趣を漂わせている。晴れ上がっていれば、水面も青く染まり、澄み切った大空と、枯れゆく哀しみのコントラストが際立ったろうに。
 走っていると、海鳴りがかまびすしい。台風が日本海を通過していったからだろう。海が左右から迫り、海中道路のようになっている。何だか以前より浸食が進んでいるようだ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:00| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする