2019年11月08日

沈みゆく野付半島(1)

 台風は日本海沿いを道北へ去っていった。窓の外は日が差している。天気予報は外れたようだ。晴れてくると、阿寒湖の湖水が青く映え、周囲の森も生き生きとしてきた。今日観光船に乗ったら、さぞ眺めが美しかったことだろう。その代わり、時間の余裕ができたので、友人の希望を入れて、野付半島に向かうことにした。
 実は二十年以上前、まだ父が生きていた頃に、一度行ったことがある。突っ張り少年の前髪みたいな特殊な地形、ナナワラ、トドワラの樹木の墓場、荒涼とした草原が記憶に残っている。自分一人だったら、もう一度訪ねようなどという気にはならない。それほど物寂しい印象しか残っていない。
 朝食を終えて、午前十時にチェックアウト。レンタカーで中標津方面に向かった。峠を越えてからは、まっすぐの道が牧場の間に延びている。かつて僕が自転車で、中標津から野付半島までサイクリングした話をした。若い頃は無茶をするものだ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:55| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする