2019年11月03日

岡田惠和の少年寅次郎(3)

 第三回では戦争が終わり、父平造が戻ってくる。しかし、戦地で子供を殺したらしく、さくらの姿に脅えている。PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っている。竜造が復員する頃には、戦争の傷も癒えていくのだが。
 すでに『男はつらいよ』の原型はできている。隣には印刷工場もある。たこ社長、桂梅太郎は、まだ髪の毛ふさふさだが。中学生となった寅次郎は、学校が終わってもすぐに帰宅しない。父平造に嫌われていて、父母の喧嘩や妹が泣き出す原因になると思っているからだ。
 印刷工場に勤める少女に、寅次郎は恋心を抱く。しかし、少女はうなぎ屋の職人に恋をしていて、寅次郎は片思いをしている。その職人は遊び人で、少女は弄ばれているだけだった。少女を傷つけまいとし「寅さんのような人を好きになればよかった」と言われながらも、少女の帰郷で寅次郎の恋も終わる。
 井上優吏が演じる寅次郎は、学校の勉強ができず、女の子にもてるタイプでもないが、気持ちの優しい少年である。「勉強しないと、寅さんみたいになっちゃうよ」と陰口をきかれても、めげない強さを持っている。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:54| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする