2019年10月29日

岡田惠和の少年寅次郎(2)

 小学生の寅次郎は、廊下に立たされながらも、面白ことを言ってクラスを笑わせる。エンターテイナーの素質を、生まれながら持っおり、愉快な少年として描かれている。
 ただ、第二回は戦争に巻き込まれていく時代が、暗い影を落としている。父平造と叔父竜造の出征、病弱な兄の死、大空襲の惨禍。燃え続ける下町を眺める寅次郎には、少年ながらも現実をありのままに見ようとする意識が目覚めている。
 その一方で、御前様の娘冬子が少女として登場する。照れくさくて笑ってしまう少年の姿は、後年の寅次郎と変わらない。初恋の相手も現れたことで、恋愛遍歴への伏線も張られている。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:05| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする