2019年10月16日

タウシュベツは崩壊寸前?(4)

 途中から林道に入った。道の入口には柵があり、事前に借りてきた鍵で錠前を開ける。鍵は許可を受けた二十人に渡される。熊の生息域なので、徒歩で侵入するのは危険である。道の両脇に茂る蕗を食べに、熊がしばしば出現する。食べちらかしたあたりは、蕗が倒れたり、茶色く枯れている。
 車が止まった。奇蹟的に雨はやんでいた。そこからは糠平ダムに沈んだ、旧士幌線の線路跡を進んでいく。林の中に続く道には、流木が横たわっている。糠平湖が満水の時に押し流されてきたものだという。ここを歩くことができるのも、渇水が続いているためである。
 正面に壊れかけた橋が見えてきた。端の部分が崩れているが、かつては線路跡がまっすぐ対岸に延びていたのが分かる。時計を見ると、午前九時半である。十時十五分まで自由行動となった。糠平湖の水は少なく、湖水はまだはるか彼方にある。一面には草原が広がり、小川が流れ下っている(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:56| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする