2019年10月01日

「青りんご」「青いりんご」「りんごは青い」

 これらの表現のニュアンスの違いを問われたら、あなたはすぐに答えられるだろうか。「青いりんご」は「青りんご」と呼ばれる品種のことで、「赤いりんご」との対比で用いられる。日本語では、青という色には、緑も含まれるからである。一方、「赤いりんご」とはいうが、「赤りんご」という言い方はない。りんごは赤いのが無標なので、対比する時を除けば、わざわざ赤と断る必要がないからである。
 では、「青いりんご」と「りんごは青い」は同意だろうか。前者は「青りんご」を指すわけだが、「りんごは青い」の場合、りんごを青いと判断していることになる。したがって、後者では、青くさい、未熟のりんごと表現しているのである。
 形容詞が名詞を修飾する場合と、形容詞が述語として用いられる場合では、意味が異なるのである。「甘い菓子」は菓子の属性を表しているが、「菓子は甘い」では、甘いという判断を下している。この違いを日本語教育では看過している場合がある。教師は折を見て学生に教えておく必要がある。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:49| Comment(0) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする