2019年09月16日

因幡の白狒々

 神代の時代、一匹の白うさぎが、隠岐から因幡に渡りたいと思っていました。そこで鮫に向かって「鮫の一族とうさぎの一族と、どちらが多いか数えよう」と言いました。鮫の一族が海峡に並ぶと、その上をぴょんぴょん飛んでいきました。、
 うさぎが渡っていったのを、隠岐に住む白狒々が見ていました。この狒々は猿でありながら、口が達者で島の動物を騙して、不正な富を蓄えておりました。因幡の動物たちも騙そうと「鮫の一族と狒々の一族と、どちらが多いか数えよう」と言いました。狒々は鮫の頭を踏みつけ、魚のおつむで偉そうにしやがってとつぶやきました。それを聞きつけた鮫は、海峡の真ん中で狒々を落とし、一族で食い物にしてしまいました。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 06:32| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする