2019年09月06日

ほったらかし温泉の前に(5)

 あっちの湯は内湯と、斜面に露天風呂が二つある。上の方が見晴らしはいいが、下の方がぬるくてゆったりできる。pHは10で強アルカリ性のはずだが、石和温泉ほどぬるりとしないし、肌もすべすべにならない。蛇口から出てくる湯も、温泉という感じがしない。今日は前に富士山が見えないので、眺めはいま一つだし。こっちの湯の方が良かったかな。
 午後五時のバスに乗らなければならないので、四時頃には温泉から出た。晴れ上がってきて、青空が美しい。雪をいただいた遠くの山が、夕陽を浴びている姿がとりわけ。手前の梅の花と一緒に写真に収めた。バス停は下のフルーツ公園前である。
 バスに乗り込んだ。山梨市駅まで十分で着いてしまった。夕食はどこで食べるか話した。しばらく川の方に向かって歩くことにした。日没が近い川辺は、遠くの山をバックにすると、のどかな感じでよかった。
 信号を渡った先に、ほうとう専門店があった。「黄金ほうとう」を注文した。鮑の肝の汁と普通のだしを合わせた味噌仕立てである。本当にうま味がよく出ている。南瓜は大きく切ってあるから、崩れておらず、汁に混じっていない。うどんはしこしこして歯応えがある。豚肉と大根、人参、ゴボウ、白菜などが入っていた。鉄鍋に入っていて、量もたっぷりある。三分の二食べたところで、辛味噌を足した。山椒が入っていたが、唐辛子はあまり入っていなかったから、ぴりっとしたが、チゲみたいにはならなかった。これはこれで刺激的でいい。
 午後七時十二分発の特急「かいじ」に乗った。すっかり日が暮れていたので、夜景もほとんど見えない。仕事帰りに石和温泉に泊まり、甲斐善光寺、横溝正史館、ほったらかし温泉と巡った短い旅も、間もなく終わる。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:46| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする