2019年08月30日

ほったらかし温泉の前に(4)

 横溝正史館を出ると、十五分ほど細くくねった山道を上っていった。丘の頂に「ほったらかし温泉」らしい建物が見えてきた。多数の乗用車が上り下りしている。すっかり人に知られてしまい、秘湯ではなくなっている。
「日の出一時間前からやっているんだよ」と友人が言った。
 確かに、看板にはそのように書いてある。日射しは一応出ているが、富士山が見えるはずの方向はどんよりしている。向かいの山までしか見えない。土埃が立つ広い駐車場には、数十台の車が止まっている。大型バスで来ている客も。自転車でここまで登ってきた若者もいる。
 こっちの湯とあっちの湯に分かれている。こっちの湯の方が最初にできて、広くはないが正面から富士が見られるらしい。一方、あっちの湯は新しく掘削した温泉で、広々としているので、新しく来た人にはおすすめだという。みやげ物屋などもあり、すっかり観光地化されていた。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:37| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする