何とも分かりにくいシステムだ。新宿駅で五時の「あずさ」に乗り込み、出入り口付近で立っていた。立川に着くと、空席ができたので、すかさず座った。八王子に近づくと、間もなく予約客が乗り込む黄色いランプがついた。やむなく立ち上がったが、空席きを示す赤いランプがついたので、すかさず移動した。椅子取りゲームをしているようなものだ。
車窓に闇が迫ってきた。左右に迫る谷間を走ってゆく。断続的にトンネルを潜るから、どこを走っているか見当がつかない。暗い山中を列車はひた走りに走る。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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