ある時、隣人が馬に乗ってやってきた。少年は犬を動けなくするため、石につないだ。犬は石を引きずったまま走り回った。おみやげは捕らえたばかりの小鳥だった。お客が帰ると、少年はお父さんと一緒に小鳥を逃がした。
次の日、少年は羊に石をつないでみた。羊ものろのろと石を引きずって歩いた。蛙にも小石をつないだのだが、すっかり忘れて眠ってしまった。
翌朝、少年はゲルの中で石につながれていた。おじいさんは、干からびた蛙の死体を見せて言った。
「お前がどんなことをしたか分かったか」
少年は命の大切さに気づいて涙を流した。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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