2019年08月01日

ぼくがイヌ派だった頃(17)

 ぼくが高校卒業を控えていた頃、三頭目の犬大五郎がやってきた。生まれたのは妹の友達のうち。とはいっても、平屋の集合住宅、お隣さんとは壁を隔てただけの長屋で、小さな庭までついていた。
 昭和時代には貸家でも、こんな贅沢ができたんだな。庭に花を植えたり、犬小屋を置いたりして。犬はほえるから近所迷惑だというが、昔はそんなうるさいこと言わなかった。父ちゃんが怒鳴って、卓袱台引っ繰り返して、茶碗が割れる音、子供が泣き出す声、そんなのが聞こえても、またやってるなくらいで、大して気にも留めなかった。
 さて、生まれた子犬がうちにやって来た。玄関に入った途端、飼っていたインコが飛び出してきた。なわばりへの侵入者は何者だ! とでも言うのだろう。茶色い子犬は柴犬にシェパードでも混じっているのか。耳は垂れているし、何だか片足を引きずっている。 (つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 10:22| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

超短編集「夢現万華鏡」(pdf)

 星新一のショートショートよりも短いものは、300字小説だと言われます。古典に取材したもの、SF、寓話、シュールな夢幻の世界や、現実の場面を脚色したものなど、80篇余りを収録しました。無限に広がるイメージと戯れたり、何が暗示されているか謎解きをしましょう。
 今回はパソコンですぐに開けるpdfを公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい。
kaleidoscope.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Media→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

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