2019年08月31日

西早稲田の中華料理店「口福」

 東京都新宿区西早稲田に、中華料理店「口福」がある。店の名前は読んで字のごとく、食べたときの口の幸福を願ってつけられた。
 この店の特徴は、メニューの豊富さとおいしさにある。中国本土でなければ口にできない本場の料理が、手頃な値段で食べられる。しかも、学生街ということもあり、量もたっぷりある。石焼鍋や土鍋料理が看板であり、四川料理、雲南料理の種類も多い。
 麺料理も多彩であり、真っ白でモチモチした刀削麺、ツルツルとしたのど越しの米線などが、様々なスープの味で楽しめる。
 一杯飲みながら一品料理が味わえる「お疲れさまセット」が798円、「食べ・飲み放題」が2980円であり、グループでの予約も受け付けている。

住所 新宿区西早稲田3-20-2
電話03-6380-3733

ホームページへのリンク
http://8koufuku.com/


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2019年08月30日

ほったらかし温泉の前に(4)

 横溝正史館を出ると、十五分ほど細くくねった山道を上っていった。丘の頂に「ほったらかし温泉」らしい建物が見えてきた。多数の乗用車が上り下りしている。すっかり人に知られてしまい、秘湯ではなくなっている。
「日の出一時間前からやっているんだよ」と友人が言った。
 確かに、看板にはそのように書いてある。日射しは一応出ているが、富士山が見えるはずの方向はどんよりしている。向かいの山までしか見えない。土埃が立つ広い駐車場には、数十台の車が止まっている。大型バスで来ている客も。自転車でここまで登ってきた若者もいる。
 こっちの湯とあっちの湯に分かれている。こっちの湯の方が最初にできて、広くはないが正面から富士が見られるらしい。一方、あっちの湯は新しく掘削した温泉で、広々としているので、新しく来た人にはおすすめだという。みやげ物屋などもあり、すっかり観光地化されていた。(つづく)


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2019年08月29日

ほったらかし温泉の前に(3)

 そこに『犬神家の一族』のポスターが貼ってあったので、友人はぎょっとしていた。立ち尽くしている様子を、学芸員らしい女性は、怪訝な表情で眺めている。
「彼は子供の頃、映画館に『犬神家の一族』の看板があって、怖くてその通りを避けて、遠回りしていたんですよ」と僕が言うと、友人は「小学生だったから怖かったんですよ。白いマスクの顔の看板がすごく大きかったから」と説明している。
「そりゃ面白い。来た人に話したい」と笑っている。案内の女性のインパクトと、普段は寡黙な友人の反応が面白かった。
 当時は横溝正史の小説が、次々に映画化されていた。『犬神家の一族』『八つ墓村』『悪魔の手毬唄』『獄門島』など、怪奇な雰囲気が漂う探偵映画が、マスコミを騒がせた時代である。横溝正史や江戸川乱歩の探偵小説の特徴と言えば、純粋な推理小説とは異なる、怪奇や耽美的な嗜好である。
 これに関しては、日本の探偵小説が、遠くはポーやドイルを父とし、谷崎潤一郎を母として生まれたという経緯を、中井英夫が谷崎の『人魚の嘆き・魔術師』の解説で書いていた。(つづく)


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