2019年07月09日

「ゲートウェイ・エクスペリエンス」私見(47)

 では、実際に人が死ぬ瞬間には何が起こるのだろうか。人の死については、チベット仏教の死者の書『バルド・ソドル』に詳しく説かれている。死の瞬間に頭頂から魂が抜け出せれば、仏と一体化することができ、輪廻から逃れられるという。宇宙の精神と合体することで、涅槃に至るというわけである。一方、修行を積んでいない衆生は、輪廻の力によって六道のいずれかに引きずられていく。
 日本ではどうだろうか。かつては阿弥陀如来が迎えに来ると考えられていたが、宗教心の欠けた現代人の場合には、それ以前に亡くなった親族が迎えに来るらしい。相前後して体外離脱が起こる。生前に体験していれば、死後に意識が残ることに当惑せずに済むわけだが。
 肉体に戻ることができず、死を悟った段階で、生前に親交のあった人に別れを告げに行く。葬儀が行われ、肉体が火葬されてしまうと、死を受容するしかなくなり、迎えに来た魂とともに旅立っていく。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:23| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする